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指の伸筋腱断裂の固定

40代男性。転倒して突き指みたいになって、指が伸びなくなったと受診されました。

レントゲンで骨折はなし。通常このような場合、指の一番先の骨(末節骨:まっせつこつ)の骨折が多いです。この方は、骨折はないですが指を伸ばす腱の力が指の先端に伝わってません。これは「伸筋腱断裂」です。皮膚の下で腱が切れています。

治療は、曲がった部分の関節を伸ばして固定しておくことです。手術もありますが、術後結局固定はするので、通常は固定だけしておきます。

一言で「固定する」と言いましたが、これが結構大変です。シーネという当て板を、テープで指に巻きつけて曲がらないようにします。固定自体は難しくはないのですが、問題なのは、固定期間が6週と長いのと、その期間中「一度も、絶対に!関節を曲げてはいけない!」と言う事です。なぜか言うと、切れた腱が繋がるまで、一度でも曲がると伸びてしまうからです。これ、不可能ではないですが、かなり気をつけないといけません。シーネを外す時、テープを剥がす時、シーネを患部から離す時、かなり気をつけないとうっかり曲げてしまいがちです。

そこで、シーネの別の方法として、この症例のようにピン刺入固定があります。麻酔後痛くない状態で、指の先端からほね骨の中にピンを入れて、そのまま関節を貫通させて固定します。この方法だと、関節が「串刺し」になっているので、決してま曲がりません。ピンがはいっているので、清潔に保つ必要はありますが、入浴等は可能です。

この状態で6週間後にピンを抜きます。

この方法の方が、しっかり腱がついてくれる可能性は高いです。

これは骨折の際にも同じ方法で固定できます。指を怪我したら、早めの受診お願いします。

 

 

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